退屈は地獄だ。
そして実家という空間、生まれ育った街は、大抵退屈が溢れる地獄である。早くココではない何処かへ行かなければ。そうさ、自分は早く一人暮らしをするんだ。
そう胸を膨らませ、さあいくら掛かるのか、そう調べた時に一瞬で気分が落ちるのは人生あるあるのひとつではないだろうか。
えっ、初期費用ってこんなかかるん・・?
バイトしても毎月あっという間に無くなるお金なんだから、そんな金額貯まるわけないでっしゃろ。まだ学生のうちは特にそう思う。特に特に、家賃が高い為に初期費用も高くなる首都圏の人は。
では一人暮らしの初期費用は大体いくらかかるのか。その大体をアバウトに再確認したい。
そのほかにも初期費用に掛かる火災保険料を安くする方法や初期費用を安くしたい!と思った時に大抵すぐ行き着くいわゆるゼロゼロ物件(敷金礼金無料)や仲介手数料無料に関するその問題点・デメリットについても言及する。そして最後に仲介手数料無料なら何で営業できるねん、というカラクリに対する疑問にも答えておきたい。
この記事のまとめ
・初期費用の平均相場
・仲介業者に負けるな!火災保険料を安くする方法
・ゼロゼロ物件の問題点?
・仲介手数料無料って賃貸業者部屋紹介やる意味ないじゃん。えっ、大家から貰うん?
初期費用って大体いくらくらい?あーん、カギの交換代だぁー?⬅でもこれは必要(笑)
まず、アバウトに初期費用として一体何にいくらくらいお金が掛かるのか確認したい。それは基本的に以下のものだ。(家賃7万円として考えた場合のアバウトな試算)
- 前家賃 7万円
- 家賃 7万円
- 日割り家賃 3万円(3月16日〜3月31日に入居するとして)
- 敷金 7万円
- 礼金 7万円
- 仲介手数料 7万円
- 火災保険 2万円(2年)
- 鍵交換費用 2万円
- 家具家電・生活品調達費 12万円以上(一例:安い冷蔵庫3万円、安い洗濯機2万5千円、安いベッド+布団など3万円、安いテーブル5千円 安いテレビ1万5千円 安い炊飯器6千円 安い電子レンジ6千円 安い食器一式5千円 書くとキリがないのでこれくらいで。他にも洗濯物の洗剤や電球など諸々。 注:僕が価格ドットコム・ニトリ・Amazonで軽く目を通した感じ調べ。)
合計 54万円
ここにもし保証人の代わりに保証会社を使用する人はプラス7万あるいは初回費用50%オフの場所などもあるのでその場合3万5千円という事になる。
以上のはあくまで試算である。家賃が高くなれば初期費用も当然上がるし、敷金礼金がなかったり、入居時に敷金1ヶ月、礼金2ヶ月という物件などもあるので、当然上記のような試算もあくまで一例だ。
しかし大抵は敷金は仕方ないと思っても、高級物件などではない限り皆礼金は避ける気がするので、上記のケースでも40万円代で見積もっておけばより正確かもしれない。
また、東京都内などでは中々難しいにせよ、地方など他の地域であれば家賃が4〜5万円でも十分な物件が見つかる為、その場合初期費用も30万円代あるいはもっと安く済ませる事も可能だろう。
他にも、もし君がミニマリストで「家具とかいらねえ」というタイプならその費用も10万円もいらないかもしれないし、自分だけの部屋を作りたい、というこだわりがなければ家具一式元々備え付けの部屋もある。家具・生活費などに掛かる費用も特に人によるもので極限まで削れば20万円代の初期費用も可能かもわからない。
仲介業者に負けるな!火災保険は2万円で、自分で契約したら5千円だぁ!?
火災保険は最初賃貸会社は他の選択肢を与えてくれずほぼほぼ強制的にこのような値段で加入を勧めてくる。
勿論火災保険は2万円とは限らず幸いな事にもっと安い火災保険かもしれないが、大抵不動産会社は大手の高い保険を勧めてきて、えっ2万円とか高けえよアホちゃうか!と感じる人もいるはずだ。
しかし実際、携帯の月々の支払いに格安SIMカードがあるように、火災保険にもより安い業者があったりして(僕が調べた限り今のところ住まいる共済の年間2400円のようにかなり差がある)、しかも法律的にも自分で選ぶ事が可能なのだ。(出ました独占禁止法)
よって、もし鋼のハートを持っている人は、契約の際に「保険は自分で入るので大丈夫です」と言い切ってしまって全然OK。
実はこの火災保険の手数料も仲介業者の収入になるので「いやーこの会社の火災保険はこの物件とセットです」とか「この火災保険じゃないと大家さん側がですねえ…」などとほざくかもしれないが、 その際は「じゃあもう一回大家さん側に確認とってください、おなしゃす」と粘ってみよう。
大家はなんでもいいので大抵それで了承をするはずだし、それでも仲介業者がこの火災保険入りましょうとグダる場合は潔く他の仲介業者に行くか、そこは黙って一回火災保険に入り、入居後に他の火災保険に自分で切り替えて、支払った分で契約した期間のうち未経過の部分を返してもらう(解約返戻金)方法でいけばオールOKである。
あと、カギの交換費用なのだが、これは前の入居者がカギを破棄していなかったり、合いカギを他の人に渡している可能性など、防犯の為にやはり必要費用。
カギの場合は火災保険のように個人的に調べた感じだと業者によってそれほど安くなる、というのはなさそうなので、「シャーッ」と引き続き敵意前回でいかず素直に払っておいて良し(笑)しかし新築なのにカギの交換費などを請求された場合は全力で。
ゼロゼロ物件の問題点。でもその中に全然いい物件ないやんっ問題など
さて、よく見聞きする敷金礼金不要!という謳い文句。この敷金礼金への支払いがいらない賃貸物件をゼロゼロ物件という。
「初期費用抑えられてむっちゃええやん!ほなゼロゼロ物件選ぶわ!」と思ったそこのあなた。ゼロゼロ物件は容易に選ぶと後悔をする可能性があるのでよく考える方がいい。
早速答えになるが、ゼロゼロ物件を選ぶ際のデメリットとして考えられるのは以下の
- 2年以内の短期解約で違約金発生の可能性
- 敷金・礼金がいらないぶん家賃が割高の可能性
- ゼロゼロ物件は大抵築年数が古かったり質のよくない不人気物件で、審査基準が低くて入居者の質が悪い可能性
- 保証会社へ加入が入居条件の可能性
- わけのわからないサービス(緊急対応サービス←笑)が入居条件として加算される可能性
- 退去時にリフォーム費用など高い請求でトラブル可能性
となる。記載したように、入居の必須事項に「緊急対応サービス費」とか書かれていたりしていてこんなのいりますか?って不満を言いたくなったりするわけだが、以上のような事を考えると、ゼロゼロ物件は特別おすすめ出来るものではない、という事がわかるだろう。
仲介手数料無料のからくり?業者は大家からも貰えるのだぁ!?
敷金礼金不要の物件をゼロゼロ物件というが、敷金礼金+仲介手数料不要の物件をトリプルゼロ物件と言ったりもする。他にも仲介手数料半額、という謳い文句の仲介業者など、このように宣伝する業者は多い。
しかしふと疑問に思わないだろうか。仲介手数料がいらなかったら、仲介業者は紹介に頑張る意味なくない?と。
実は、仲介業者はふつう大家の側(貸主側)と入居者側の両方から仲介手数料を貰うものなのだ。そして仲介手数料無料、というのは、結局入居者側であるあなたの方の取り分を諦める、という事である。
非常に単純な話だが、へえ大家側からも取るんかい!と思った人も多いのではないだろうか。
以上のように、初期費用が大体いくら掛かるのか、わかっていただけたのではないか。このように他にも一人暮らしを始める際に役に立つポイントをまとめたので、そちらもチェックして欲しい。(只今記事修正中なのでしばしお待ちを)
・俺流物件選びのコツまとめ。初期費用は年間トータルで考えよ&物件だけでなく良いスーパー・銭湯の位置を確認すべし
参考資料
LIFULL HOME’S 「ゼロゼロ物件」は本当にお得? メリットとデメリットを考えるhttps://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00089/
エイブル「ゼロゼロ物件はお得なの?メリット・デメリットと物件探しの注意点を教えて!」https://offer.able.co.jp/oshieteagent/room/zero-zero-property/
引っ越しライフドットコム「【体験談】敷金礼金・仲介手数料無料!トリプルゼロ物件を契約してみた」http://hikkoshi-life.com/?p=1387